ミュンヘン

ミュンヘン

パーソナリティー斉藤洋美がアカデミー賞を受賞した「シンドラーのリスト」、「プライベート・ライアン」に連なる、歴史的史実を題材とした感動の人間ドラマでスティーヴン・スピルバーグ監督作品『ミュンヘン』を紹介。


〈ストーリー〉

1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピック開催中、
パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー 黒い九月”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こった。

激怒したイスラエル機密情報機関“モサド”は暗殺チームを編成、報復を企てる。
リーダーに任命された一人の男 アヴナー。
人を殺したことなどない彼は、愛国心と哀しみを胸にヨーロッパに渡る。
妊娠7ヶ月の妻を残して・・・。

他4人のスペシャリストとともに、アラブのテロリスト指導部11人を一人一人消して行くアヴナー。
指示を受けるがまま任務を遂行、見えない恐怖と狂気の中をさまよう男たち。

私たちは正しいのか?

果たしてこの任務に終わりはあるのか?
そして、愛する家族との安らぎの日々は待っているのだろうか・・・。


〈Hiromi’s Eye〉

『宇宙戦争』に続くスティーヴン・スピルバーグ監督最新作は、アカデミー賞を受賞した『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』に連なる、歴史的史実を題材とした感動の人間ドラマ。

1972年ミュンヘンオリンピックで実際に起きた事件の、歴史の裏に隠された後日談を、史実に基づいて作られた物語である。
撮影は厳戒態勢の中、夏から秋にかけてニューヨークとヨーロッパで密かに行なわれた。

実話にインスパイアされ、実際に事件に関わった人々のコメントに基づいて作られた物語は、 12月23日の全米公開直前まで映画本篇は一切見せることが出来ないほどの衝撃的な内容として早くもアカデミー賞最有力候補の声が飛び交う、全世界待望の話題作。

他人事にしないで、苦しく悲しくなってほしい・・・。

平和のために戦うというけれど・・・、殺し、殺され、また殺し・・・
永遠に終わらないだろうこの地獄の連鎖・・・。
殺す者も殺される者も、親がいて、家族がいて、新しい命だって誕生する。
何も知らない子供の瞳には何がうつっているんだろう。
どんな親だって子供のために幸せと平和を願う。
どんな人間だって、幸せを願っているはずなのに・・・。
争うために生まれてきたわけではないはずなのに・・・。
何故こんなに複雑にごちゃごちゃになってしまったのだろうか。

スピルバーグ監督が自分自身のために撮ったというこの作品。
けれど、今回の製作の前に、3度もこの映画の製作を断っていたそうなのだ。
満を持して今回のミュンヘンが誕生した。
産みの苦しみがあったからこそ、ドキュメンタリーに終わることなく、
アヴナーという男を軸に、人間の本質が見事に描きだされている。

変なすすめかたですが、この映画で苦しく、悲しくなってほしい。


〈みどころ〉

【スティーヴン・スピルバーグ監督からのメッセージ】
ミュンヘンでのブラック・セプテンバーによる攻撃と、それへのイスラエルの対応は、近代中東史の大きな分岐だった。

歴史に対し後知恵的見方をすることは簡単だが、当時の人々の視点から見るのは難しい。ミュンヘンの事件に対するイスラエルの対応を、悲劇に対して復讐を命じられた兵士の視点で眺めることで、政治的・軍事的視点からのみで語られることの多い、この恐ろしい出来事に人間的側面を加えることができる。

容赦ない決意のために、自分自身の行動に徐々に疑問を抱くことをやめていく彼らの姿をみることで、私たちは今我々が置かれている悲劇的孤立について何か学ぶことがあると考えている。


〈お気に入り〉

アヴナーの愛娘の美しい瞳が忘れられません。


英題:Munich
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー(ピュリツァー賞受賞)、エリック・ロス
出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、ジェフリー・ラッシュ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
製作年:2005年
製作国:アメリカ
日本公開:2006年2月4日
配給:アスミック・エース
上映時間:164分

▼予告編