僕たちのアナ・バナナ

僕たちのアナ・バナナ

パーソナリティー斉藤洋美がエドワード・ノートン監督・脚本・主演の映画『僕たちのアナ・バナナ』を紹介。


〈ストーリー〉

N.Y.のアッパーウエストサイドに住む、ジェイク(ベン・スティラー) とブライアン(エドワード・ノートン)は幼い頃からの大親友。 この二人のところに、親の転勤でカリフォルニアに引っ越してしまった 二人のあこがれの女の子アナ・ライリーが仕事の関係で16年ぶりに やってくることに・・・。

彼らは彼女のことをアナ・バナナと呼んでいました! 空港で、アナ・バナナを見つけた二人は、あの頃よりずっと輝いて いる彼女を見て、心の中に眠っていた恋心が爆発! しか~し、ここで問題が・・・。 彼らは、普通の男性と少し・・・、いや、とっても違っているところが あったのです!

人に奉仕するのが好きなブライアンはカソリックの神父に、 宗教が趣味というジェイクはユダヤ教のラビに、なっていたのです。

カソリックの神父は恋愛が許されず、ユダヤ教のラビは、同じ教徒でないと、結婚が許されないと・・・。

あ~、アナのために仕事を捨てるべきか~、 仕事のためにアナを諦めるべきか~! そして、アナも仕事だけの人生に虚しさを感じていた~!

さ~、16年ぶりの再会によって、友情は、愛は、そして仕事は・・・! 普通じゃすまない、おかしな三角関係の始まりです!

第13回東京国際映画祭コンペティション公式参加作品


〈Hiromi’s Eye〉

エドワード・ノートン初監督作品!去年(2000年)の第13回東京国際映画祭コンペティション公式参加作品で、エドワード・ノートンも来日して 日本語も流暢に喋ってくれた~!(日本に少し住んでいたそうです) と話題になった作品です。

残念ながらグランプリは逃したものの、確か、脚本賞を受賞したんですよね!エドワード・ノートンというと、デビュー作の「真実の行方」を観たとき、あの映画の中での豹変ぶりが、心に焼き付いてしまって、忘れられない俳優のひとりになっていました。すごい演技でした!

「アメリカンヒストリーX」、「ファイトクラブ」のノートンも口があんぐり開く程すごみがあったよね!そのイェール大学出身の知的ですごみのきいたエドワード・ノートンが初監督 した作品は、NYが舞台の笑いがいっぱいのおかしなラブストーリー!

エドワード・ノートンとベン・スティラーのやりとりも、最高! エドワード・ノートンって結構おちゃめさんなんですね!


〈みどころ〉

  1. 舞台のN.Y.。ノートン監督の「N.Y.の肌ざわり、雰囲気を出来るだけ出したい」という希望で、N.Yの色々な所が楽しめます!ブルックリンの橋のたもとのリバーカフェ等々、有名なレストラン、カフェがわんさか登場します!
  2. ノートン監督の尊敬する、ミロシュ・フォアマン監督が、神父に扮し登場します。ノートン監督からのお願いで出演して下さったそうですよ!
  3. もてもてのアナ・バナナに扮するジェナ・エルフマン。この役は、わざと映画であまり知られていない女優さんを使ったのだそうです。ねらいは、観客も16年間アナと会っていない二人の男と同じような新鮮な気持ちで会えるからということです。アナ・バナナは、ポニーテールにシンプルな服装!かっこよかった!

〈お気に入り〉

カラオケ!が面白く使われているの~!カラオケ機材屋さんに買いに行くシーンでは大笑いしちゃいました!

カラオケで、リック・スプリングフィールドの「ジェシーズ・ガール」を歌った り、そうエドワード・ノートンなんか、バリー・マニロウの「愛に生きる二人」を熱唱してました!ちなみに、カラオケでバリー・マニロウを歌う男はダサイ男の典型と言われるそうです。

エドワード・ノートンがダサイ男を本当に嬉しそうに演じていま~す!


英題:Keeping The Faith
監督:エドワード・ノートン
脚本:エドワード・ノートン、スチュアート・ブルムバーグ
出演:

  • エドワード・ノートン
  • ベン・スティラー
  • ジェナ・エルフマン

音楽:エルマー・バーンスタイン
製作年:2000年
製作国:アメリカ
日本公開:2001年1月20日
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
上映時間:129分

▼予告編