キル・ビル Vol.2

キル・ビル Vol.2パーソナリティー斉藤洋美がクエンティン・タランティーノ監督、ユマ・サーマン主演のシリーズ第2弾『キル・ビル Vol.2』を紹介。


〈ストーリー〉

Vol.1で、結婚式のさなか、かつての仲間に襲撃され、娘を殺され、自らも昏睡状態にされてしまったザ・ブライド!
4年という長い眠りから、奇跡的に目を覚まし、復讐の鬼(女神とタランティーノは言っている!)と化したザ・ブライド!

ザ・ブライドの復讐リストは5人。
東京で、2人を暗殺。
残るは3人・・・。

Vol.2は、舞台がテキサスの荒野と中国大陸、そしてメキシコへと展開されていきます。

テキサスの荒野にさっそうと降り立つザ・ブライド・・・。

タイトルの如く、ビルをやっちまうことができるのか~!!!


〈Hiromi’s Eye〉

Vol.1の、それはもう血しぶきあびながらの復讐劇はすさまじかった~。

タランティーノ監督の日本のヤクザ映画へのリスペクト満載のVol.1は、梶芽衣子さんの「恨み節」がやけにピッタリはまる作品でした。

で、Vol.2は、Vol.1とはうってかわっての静かな世界で、ビックリ!
血しぶきが出ないかわりに、色々ギョッとするものが出てくるけどね・・・。
そして、タランティーノの愛してやまないマカロニ・ウエスタン、カンフーにリスペクトしています。

この世界観の違い、Vol.1,Vol.2と分けずにひとつの映画として観たかったな~!
突然ガラッと変わったら、もっとおもしろかったよな~って!

そして、Vol.1ではあまりの劇画的な展開に目を丸くしてしまった人も、このVol.2で様々な謎が解けていきますよ・・・。

ビル(デヴィッド・キャラダイン)は何故、ザ・ブライドをあんなひどい目にあわせたのか?
しかも、殺さず、昏睡状態にしておいたのか?
ザ・ブライドの娘は生きているのか?
伝説の僧パイ・メイ(ゴードン・リュウ)とは?
エル・ドライバー(ダリル・ハンナ)のアイパッチの奥の秘密とは~?
等々・・・。
どれも、タランティーノ的な理由で、可笑しいんだけれどね!

それにしても、ザ・ブライドに扮しているユマ・サーマンの美しいこと・・・。
タランティーノ監督がずっとザ・ブライドに恋をしていたという気持ち分かります~。


〈みどころ〉

フィーチャーリング、ユマ・サーマン!と題してもおかしくないくらい、どこを切っても金太郎のごとく、ユマ・サーマンが美しい!

パイ・メイの厳しい修行でボロボロになっても、エルやバドに殺されかけてズタズタになっていても、なにをされても美しい~!

ビルとザ・ブライドの間にどんな愛があったのか・・・。

伝説の僧パイ・メイはゴードン・リュウが扮していますが、本当はタランティーノ自身がこの役に扮したかったというだけあって、声に扮しているのはタランティーノなんですよ!

もちろん、ザ・ブライドvsビルのシーン!


〈お気に入り〉

ザ・ブライドの花嫁姿~!

音楽のこだわりがさすがです。
エンニオ・モリコーネのマカロニ・ウエスタンの楽曲から、
カントリーにラテンミュージック、もちろん恨み節も・・・。


英題:Kill Bill: Vol. 2
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:

  • ユマ・サーマン
  • デヴィッド・キャラダイン
  • マイケル・マドセン
  • ダリル・ハンナ
  • ゴードン・リュー

音楽:The RZA
製作年:2004年
製作国:アメリカ
日本公開:2004年4月24日
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間:136分

第62回 ゴールデングローブ賞(2005)/ノミネート

  • 最優秀主演女優賞(ドラマ):ユマ・サーマン
  • 最優秀助演男優賞:デビッド・キャラダイン

▼予告編