ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還パーソナリティー斉藤洋美がイライジャ・ウッド主演「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の完結編『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を紹介。


〈ストーリー〉

全てのストーリーは「ひとつの指輪」から始まった。
最強最悪の冥王サウロンが造った、悪のパワーが封じ込まれているその 「ひとつの指輪」・・・。
エルフたちには3つの指輪、ドワーフの王たちには7つ、人間の王たちには9つの指輪が与えられていて、その全ての指輪を支配できる、とんでもない悪のパワーを持つこの「ひとつの指輪」。

しかも、この指輪を手にした者は、悪の心に支配されてしまうのだ。

サウロンの悪の力に全てが支配されないための唯一の方法とは、この「ひとつの指輪」をサウロンが造ったといわれる、滅びの山に捨てること・・ ・。
その「ひとつの指輪」を滅びの山に捨てに行く使命をになったのが、 子供のように純真な心を持つホビット族。
その中でも特に選ばれたのが、強い責任感と正義感を持ったフロド(イライジャ・ ウッド)。

この第3部はいよいよクライマックスを迎えます。
指輪の魔力によって、バラバラにされた旅の仲間たちは・・・。
旅の途中で出会ったゴラムの真実の姿とは・・・。
アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)たちは冥王サウロンからゴンドール王国を守ることができるのか・・・。
フロドは、滅びの山に指輪を捨てることができるのか・・・。
旅の終わりは・・・。
さぁ~どうなる~~~!


〈Hiromi’s Eye〉

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のいよいよ完結編です。

映画を観ている時って、絶対に時計を見ない私・・・。
でも、この「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を観ている時は時計を観ちゃったの・・・。
でもね・・・、違うんだよ~!
早く終わらないかな~!じゃなくって、あとどのくらいこのファンタジーの世界にひたっていられるのかな~?って、終わらないで欲しいよ~!っていう気持ちで見ちゃったの・・・。
こんなのって初めてかも・・・。

1部と2部は6時間の説明だったんだよ!とピーター・ジャクソン監督がおっしゃる通り、3部に全てのエキスがぎっしりつまっていて、1部2部を完全に越えるできばえです。

監督もスタッフもキャストも全員がこの3部を撮るために、1部と2部を撮っていたんだよ~!というくらいに、スクリーンを包み込んでいるオーラが違います~!!!

1部と2部を観てないという方も、ちょこっとだけ、あらすじを聞けば、充分に楽しめますよ~!

シリーズものの完結編がこんなに期待を裏切らなかった作品て今までになかったのではないかしら・・・。

トールキンの「指輪物語」・・・映像化が不可能といわれていたこの作品を誰がこんなにまでに仕上げてしまうと思ったでしょうか・・・。
CGが進んだとか、技術の進歩のおかげだとか・・・
色々あるかもしれないけれど、この「指輪物語」を心底愛するピーター・ジャクソン監督の妥協なき強い思いがあったからこそできたのではないかな~と思います。

監督の故郷でもあるニュージーランドで撮影が行われましたが、監督が18才の時、ニュージーランドを列車で旅していたそうなんです。
その列車の中で初めて「指輪物語」を読んだ監督・・・、その時、車窓から見えた景色が全て「指輪物語」の舞台の中つ国そのものに見えたのだそう・・・。

監督はこの18歳の時からもうイメージがふくらんでいたんでしょうね、きっと・・・。

原作を読んで頭の中に広がっていた想像の世界をはるかに越えてしまうこの作品・・・。
ピーター・ジャクソン監督の頭の中はどんな風になっているのかな~!!!

まだ人間が色々な妖精たちと暮らしていた時代・・・
そんなファンタジーの世界にどっぷりとつかって下さいね。


〈みどころ〉

  • 悪の権化サウロン軍団に立ち向かう人間たちの最後のとりでになるゴンドールの都ミナス・ティリスのなんと美しいこと・・・。
    7層からなる百亜の城塞都市になっています・・・。
  • 最大の合戦も見もの。原作の20万人のオーク軍を忠実に守っての撮影。
  • その数だけ驚くだけでなく、ひとりひとりの動きが全て違うこと、小さなホビットたちもハッキリと見分けがつくという素晴らしさ・・・。
  • ゴラム。ゴラムはデジタルキャラクターなのですが、デジタルだけでは出せない味を出すためにアンディ・サーキスさんの演技をもとに撮影されているそうなんです。でも、いくらなんでも、サーキスさんの顔ってゴラムの顔とはちがうよね~・・・素顔ってどんな顔~???
    気になりますよね!で、今回、ゴラムのアンディ・サーキスさんの素顔が登場しますよ~!しかも、素顔からゴラムに変貌・・・
    おっとここから先は秘密です。

〈お気に入り〉

アルウェンに扮するリヴ・タイラーが本当に美しい・・・。
ガラドリエル、エルフの王妃に扮するケイト・ブランシェットも美しい~!


英題:The Lord of the Rings: The Return of the King
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・オルシュ、フィリッパ・ボウエン
原作:J.R.R.トールキン「指輪物語」
出演:

  • イライジャ・ウッド
  • ヴィゴ・モーテンセン
  • イアン・マッケラン
  • リヴ・タイラー
  • ショーン・アスティン
  • オーランド・ブルーム

音楽:ハワード・ショア
製作年:2003年
製作国:アメリカ
日本公開:2004年2月14日
配給:日本ヘラルド映画、松竹
上映時間:203分

第61回 ゴールデングローブ賞(2004)

  • 最優秀作品賞(ドラマ)
  • 最優秀監督賞:ピーター・ジャクソン
  • 最優秀主題歌賞:“Into the West”

第76回 アカデミー賞(2004)

  • 作品賞
  • 監督賞
  • 脚色賞:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
  • 編集賞:ジェイミー・セルカーク
  • 作曲賞:ハワード・ショア
  • 衣装デザイン賞:ナイラ・ディクソン
  • 美術賞
  • 視覚効果賞
  • 音響録音賞
  • メイクアップ賞
  • 主題歌賞:“Into The West”

▼予告編