ベティ・サイズモア

ベティ・サイズモア

パーソナリティー斉藤洋美が第58回 ゴールデングローブ賞、第53回 カンヌ国際映画祭受賞作品でレニー・ゼルウィガー主演の映画『ベティ・サイズモア』を紹介。


〈ストーリー〉

カンザス州の田舎町のカフェでウェイトレスとして働いているベティ・サイズモア(レニー・ゼルウィガー)。
夫は浮気者で仕事もいい加減、奥さんの誕生日も忘れてしまう最低な男。
それでも、ベティは別れて一人で生きていく勇気などなく、そんな夫と暮らしている。

ベティの唯一の心の支えは、昼の「愛のすべて」というメロドラマ。そのドラマの主人公の医者の大ファン。
ベティはいつか自分も看護婦になってそんなステキな医者と結ばれる日を夢に見ていた。
そんなある日、ある事件が起こり、夫が殺されてしまうのを目撃してしまう。

いくら最低な夫とはいっても、目の前で突然殺されてしまうのを見たそのショックでベティは現実と、そのいつも夢を見ていた世界の境界線を超えてしまう~!
そう、ベティは自分をその昼のメロドラマの中の看護婦だと思い込んでしまう。

そして、町から出ることができなかったベティが、主人公の医者のいるハリウッドを目指し、カンザスからグランドキャニオンを通過し、カリフォルニアへ~!
しかも、夫を殺した殺人犯に追われているということも知らずに~!

さぁ、夢見るベティはどうなる~!!

第58回 ゴールデングローブ賞主演女優賞、ミュージカル・コメディ部門受賞(2001年)
第53回 カンヌ国際映画祭脚本賞受賞(2000年)


〈Hiromi’s Eye〉

誰しも一度はテレビドラマの主人公や、映画のヒーローにあこがれるよね!

あんなにステキな人とあんな恋ができたら・・・って!
勿論、そんなこと絶対に無理だって分かっているし、実際目の前の現実からは逃げられないんだって、知っていながら、夢みちゃうんだよね!

この映画の中では、なんとベティという純心無垢な女の子が、その夢の中に現実に飛び込んでしまう。
ひょんな事件に巻き込まれたそのショックからなんだけど、(精神医学上、フューグというそうです。)

妄想の世界の中でどんどん自分の魅力を開花して、不可能を可能にしてしまう。
そのあまりにもの純心な魅力に、追っているはずの殺人犯までが・・・。

カンヌ国際映画祭(2000年)で最優秀脚本賞を受賞しただけあって、サスペンスあり、ロマンスあり、癒しがあり~!面白いよ~!


〈みどころ〉

なんてったて、レニー・ゼルウィガーが可愛い!見ているだけで、癒されます。
可愛いレニーのウエィトレス姿、そして、看護婦さん姿にお目にかかれますよ!
さりげないファッションもよかった!カーディガンのはおり方なども参考になります。
レニーはゴールデン・グローブ賞(2001年)で最優秀主演女優賞を受賞!

そして、殺人犯に扮するのが、モーガン・フリーマンとクリス・ロック。
このお二人が迷?コンビです。

ベティが恋する昼メロの主人公の医者」にグレッグ・ギニアが扮していて、こちらもはまり役でした。


〈お気に入り〉

「ケ・セラ・セラ」が流れるの!

「ケ・セラ・セラ~、なるよう~に~なる~、先のこと~など~わから~ない~」
そう、この歌大好き! ラストシーンはちょっとウルウル!
何が起こるかわからない!夢は大きくもちたいな~!ケ・セラ・セラ!!


英題:Nurse Betty
監督:ニール・ラビュート
脚本:ジョン・C・リチャーズ(、ジェイムズ・フランバーグ
原作:ジョン・C・リチャーズ
出演:

  • レニー・ゼルウィガー
  • モーガン・フリーマン
  • クリス・ロック

音楽:ロルフェ・ケント
製作年:2000年
製作国:アメリカ
日本公開:2001年5月12日
配給:UIP
上映時間:110分

▼予告編