オール・アバウト・マイ・マザー

オール・アバウト・マイ・マザー

パーソナリティー斉藤洋美が1999年度カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞を受賞した『オール・アバウト・マイ・マザー』を紹介。


〈ストーリー〉
スペインのマドリッドで息子と二人暮らしのマヌエラ。ある事情で(映画を観てのお楽しみ)息子に父親のことは全く語っていなかったのだが、17才の息子の誕生日、別れた父親のことを問いつめられ、全てを語ろうと思った矢先、息子は交通事故で帰れぬ人に・・・。

息子の想いを父親に告げるため、マヌエラは夫を捜す旅に出ます。その旅は母を大きく女性へと成長させるのです!


〈Hiromi’s Eye〉
女性は凄い!どんなに苦しいこと、悲しいことも明るさ、優しさに変えてしまう魔法を持っているんだよ!『ありがとう、がんばれ、これからもよろしく』というアルモドバル監督から、全ての女性への思いがいっぱい込められています。

昨年のカンヌ国際映画祭で大絶賛を浴びて以来、世界各国で30以上の賞に輝いたこの作品! そして、見事アカデミー賞の外国語映画賞を獲得!

このアカデミー賞授賞式のプレゼンターは、”アントニオ・バンデラス”。彼をスターに育て上げたのが、この映画のアルモドバル監督なんです。 お二人とも、ものすご~く嬉しそうでした!


〈みどころ〉
アルモドバル監督にとっての不朽の名画『イヴの総て』と『欲望という名の電車』がとても自然に作品の中に登場します。

『マドリッド』『バルセロナ』を楽しめます。ガウディの建物も色鮮やかなスペインならではのインテリアも楽しい。


〈お気に入り〉
女になりたかった男-アグリードという女性!?がとにかくチャーミング。こんな女性になりたいと思ったほど・・・・。

このアグリードとは”楽しませる”の意。実は、実在の人物がモデルになっているというアグリード。監督が初めて会った『女になりたかった男』なのだそうですが、それはとても素晴らしい女性?だったんだそうですよ。


英題:All About My Mother
監督:ペドロ・アルモドバル
脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ぺネロぺ・クルス
音楽:アルベルト・イグレシアス
製作年:1999年
製作国:スペイン
日本公開:2000年4月29日
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間:101分

▼予告編